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環境ニュース[国内]

都市緑地保全など8分野の政策についてプログラム評価書を公表

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2004.03.30 【情報源】国土交通省/2004.03.29 発表

 国土交通省は平成16年3月29日までに、「国土交通省政策評価基本計画」に基づき、都市緑地保全など8分野の政策についてのプログラム評価書を作成した。
 プログラム評価(総合評価)は、政策の事前評価、実施後の業績測定とともに、政府の政策評価の柱の一つに位置付けられているもの。実施中の施策が所期の目的に照らした効果を上げているか検証するほか、結果と施策の因果関係について詳しく分析し、課題とその改善方策の抽出を行っている。
 今回のプログラム評価案では8分野のうち、「都市緑地保全・創出」、「海洋汚染」、「流域の水環境改善」の3分野が環境問題に関係する内容。
 このうち「都市緑地保全・創出」分野では、政策導入により、重要性が高い緑地の保全・創出が図られたとする一方、全体としては都市緑地の減少が続いていると指摘。今後も緑地保全・都市緑化・公園整備を総合的に進める仕組みづくりや、ヒートアイランド緩和など、新課題に対応した研究・技術開発などの施策に取り組むことが必要だとしたほか、「海洋汚染」分野では大規模油流出事故に対する即応体制・防除体制が進展していることを評価する一方、油流出事故時の近隣国との国際協力体制の充実が課題であるとし、「北西太平洋行動計画(NOWPAP)地域油流出緊急時計画」に基づく日中韓ロの連携などの施策をすすめていくべきと指摘した。
 また、「流域の水環境改善」分野では、水道・河川浄化施設の整備や予算重点化により水質改善が達成したとする一方、水質だけでなく、水循環の重要な要素である流量確保のための目標が設定されていないことが課題であるとし、今後は河川水質だけでなく、流量や流域の水循環をも視野に入れた新計画制度−−などを検討する必要があると指摘している。
 なお国土交通省ではプログラム評価書とあわせ、16年度の「国土交通省事後評価実施計画」も策定。16年度は直轄工事のゼロエミッション対策など11分野のプログラム評価を行うなどの方針を明らかにした。【国土交通省】

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