平成１５年の有害廃棄物輸出入状況を公表

【ごみ･リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2004.03.26 【情報源】環境省／2004.03.26 発表

　経済産業省と環境省は２００４年３月２６日付けで、２００３年１月から１２月までの「特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律（バーゼル法）」の施行状況をまとめ発表した。
　同法は１９９２年５月に発効した「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」に基づいた国内法で、特定有害廃棄物等の輸出入の許可、運搬、処分の規制に関する措置などを定めている。
　今回の報告によれば、２００３年に日本から海外に廃棄物を輸出するとの通告を行ったものは１１件（１８，８２２トン）、相手国から同意をもらい、輸出の承認を行ったものは５件（１０，５０２トン）、すでに承認を得たもののうち、実際に輸出するため輸出移動書類を交付したものは３７件（６，５１０トン）。このうち実際に輸出移動書類の交付を行った廃棄物の内訳は鉛スクラップ、ハンダのくず、蛍光灯の水銀、シュレッダーダストで、シュレッダーダストはリサイクル試験、その他については金属回収を目的としていた。
　一方、海外から日本への輸入通告を受領したものは１６件（９，２５３トン）、輸入の承認を行ったものが１９件（８，５６２トン）、実際に輸入され、輸入移動書類の交付を行ったものが４２件（２，５０５トン）あり、このうち移動書類交付に至った廃棄物の内容は、ブラウン管や基板のくず、銅・銀スラッジ、金属・電子部品スクラップ、含銅灰、廃バッテリー、メッキ汚泥、プリント基板、イオン交換樹脂で、主にガラスや金属の回収・再生利用を目的としていた。【環境省】