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環境ニュース[国内]

「大分県豊前海アサリ資源回復計画」策定される 都道府県の資源回復計画策定第1号

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.26 【情報源】水産庁/2004.03.26 発表

 水産庁は平成16年3月26日、都道府県が作成する資源回復計画の第1号にあたる「大分県豊前海アサリ資源回復計画」が作成される見込みであると発表した。
 「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
 豊前海のアサリは豊前海干潟域を代表する重要な漁業対象種で、漁獲量のピークであった昭和60年には2万7,503トンの漁獲があったが、小型機船底びき網手繰第3種ポンプこぎ網漁業により沖合の主産卵場から大量のアサリが漁獲されてから漁獲量が激減。平成15年の資源水準は150トンと極めて危機的な状況になったため、今回計画が策定されることになったもの。
 なお計画案には16年度漁期から、豊前海全体での禁漁期間設置や漁場環境保全措置などに取り組み、今後5年間で漁獲量を現行の1.5倍程度に増加するなどの内容が盛り込まれる見込み。
 アサリは全国レベルでも減少傾向にあり、昭和55〜60年以前には全国で12〜16万トンの漁獲量があったが、最近では4万トン前後に激減している。水産庁でも「アサリ全国協議会」を15年8月に設立。アサリ資源の維持・回復のための施策を検討している。【水産庁】

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