一般財団法人環境イノベーション情報機構
廃棄物海洋投入に新許可制度 海防法改正案が閣議決定
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.03.09 【情報源】環境省/2004.03.08 発表
2004年3月9日の閣議で「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)」の改正案が閣議決定され、第159回国会に提出されることになった。この改正案はあと1〜2年中に発効予定となっている「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(ロンドン条約)」の1996年議定書の批准への準備を目的としたもの。
(1)廃棄物の海洋投入処分時に、排出事業者ごとに「廃棄物減量化のための取組み」「廃棄物の特性」「排出予定海域の環境に与える影響評価結果」を審査し、適切と認められた場合に限り環境大臣が処分許可を与える許可制度を新設するほか、(2)許可に基づいた廃棄物排出時にも海上保安庁長官による確認を受けることが義務付けられた。
さらに(3)現在一部認められている陸上で発生した廃棄物の洋上焼却全面禁止、(4)新許可制度の罰則規定(許可取り消し)の整備−−が盛り込まれている。【環境省】