湖沼水質保全特措法制定２０年にちなみ、湖沼対策検討会を設置

　環境省は湖沼水質保全特別措置法制定２０年にちなみ、湖沼環境保全の今後の方向性を検討するため、「湖沼対策検討会」を設置し、第１回検討会を平成１６年３月２２日に開催することにした。
　湖沼水質保全特別措置法が昭和５９年に公布されてから、生活排水対策、工場の排水規制、しゅんせつなど指定湖沼の汚濁負荷対策は進んできているが、一部の指定湖沼を除けば湖沼の環境基準達成状況は依然として低く、横這いの状態が続いているのが現状。
　また近年は水質だけでなく、水量、水辺の保全も含む健全な水循環の確保の大切さが指摘されたり、地域住民・ＮＰＯと行政が協働して湖沼保全行動計画を策定する事例が出てくるなど、湖沼保全施策に求められる内容が湖沼法制定当時から著しく変化している。
　今回設置された検討会では、このような問題意識を踏まえ、多角的な議論を行っていく予定。【環境省】