一般財団法人環境イノベーション情報機構
熊本県内の医院でラジウム線源針4本みつかる
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.03.08 【情報源】文部科学省/2004.02.24 発表
平成16年2月23日9時30分頃、熊本県の「みずたみ医院」の3階院長控室の机の中に入っていた鉛容器と思われる小型容器から、がん治療用のラジウム線源針4本が発見された。放射線測定器による測定の結果、線源から約3メートルのところで1時間あたり5マイクロシーベルトの放射線量が観測されたため、針は厚さ1センチの鉛容器に入れ変えられ鉛の板で囲まれ保管された後、24日に専門機関に回収された。
この件について報告を受けた文部科学省が公表したところによると、線源を購入し使用していたと思われる同医院の元院長はすでに死去しているため、針がいつから保管されていたかは不明だという。また「みずたみ医院」は放射線障害防止法の届出を行っていないことが判明し、今後、放射性同位元素を取り扱う場合にこのようなことがないよう同省から厳重注意を受けた。
なお院長控室内は放射線に汚染されておらず、亡くなった前院長以外の立ち入りがほとんどなかったため、人への影響はほとんどないと考えられるという。【文部科学省】