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環境ニュース[国内]

カルタヘナ議定書第1回締約国会議が開催

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.03.05 【情報源】環境省/2004.03.03 発表

 2004年2月23日から27日にかけて、マレーシアのクアラルンプールでカルタヘナ議定書第1回締約国会議が開催された。
 カルタヘナ議定書遺伝子組換え生物の貿易による生物多様性保全への悪影響を防止するため、遺伝子組換え生物の取扱いについての国際的な枠組みを規定した議定書。2003年9月に発効しており、日本は同年11月に批准している。
 今回の第1回締約国会議では(1)輸入締約国の意思決定を容易にするための手続・制度、(2)バイオセーフティに関する情報交換センター(Biosafety Clearing-House:BCH)の活動内容、(3)遺伝子組換え生物の取扱い、輸送、包装、表示の詳細要件、(4)議定書の遵守促進と不履行事案対処のための手続き、(5)遺伝子組換え生物の国境を越える移動から生ずる損害についての責任・救済に関する国際的な規則・手続−−などが議題となった。
 討議の結果、(1)については遺伝子組換え生物の輸出通告を受けた輸入締約国が輸入の決定ができない場合に、カルタヘナ議定書事務局が専門家の名簿を提供する支援手続・制度の内容、(2)については情報交換センターの役割、性格、運用形態を決める附属書、(3)については、拡散防止措置をとって利用する遺伝子組換え生物と、農業用種苗・家畜など一般環境中に直接導入される遺伝子組換え生物の輸出時添付文書の記載内容の詳細、食料・飼料・加工用遺伝子組換え生物輸出時の添付文書記載内容の詳細を次回締約国会議で決めること−−などが決議された。
 また(4)については、議定書遵守委員会の設置、不履行事案の遵守委員会への提出手順、遵守委員会・締約国会議が不履行事案にとるべき対応、(5)については国境を越える移動による損害責任・救済に関する専門家会合の設立、会合へ付託する事項の内容−−などが決議された。【環境省】

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