中環審が水質環境基準健康項目と要監視項目の見直し結果を答申

　平成１６年２月２６日、中央環境審議会水環境部会による人の健康保護に関する水質環境基準の見直しについての第１次報告がまとまり、同日付けで中央環境審議会会長が環境大臣に対しこの報告の内容を答申した。
　人の健康保護に関する水質環境基準の見直しは、世界保健機関（ＷＨＯ）の飲料水水質ガイドラインの全面改訂、厚生労働省の水道基準見直しなどの流れを受け、１４年８月１５日付けで環境大臣が中環審に諮問していたもの。
　今回の答申は環境基準健康項目は従来の内容を維持すると結論した一方で、要監視項目については５項目を新設し、既定の２２項目についても２項目の指針値を見直すとした。
　要監視項目に追加される物質は（１）塩化ビニルモノマー、（２）エピクロロヒドリン、（３）１，４－ジオキサン、（４）全マンガン、（５）ウラン。
　なお環境省はこの答申を踏まえ、必要な措置を講じていく方針。【環境省】