一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年の世界年平均地上気温確定値、観測史上3番目の高温に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.02.03 【情報源】気象庁/2004.02.03 発表
気象庁は2003年の世界年平均地上気温(陸上のみの確定値)が観測史上3番目に高い値となった、と2004年2月3日に発表した。2003年の世界年平均地上気温については2003年12月17日付けで平年(1971年から2000年の平均値)より0.49℃高いという速報値が公開されていたが、今回公表された確定値では、平年より0.5℃高いと修正され、統計を開始した1880年以降のデータの中では1998年(平年より0.64℃高い)、2002年(平年より0.54℃高い)に次いで3番目に高温の年とされた。
一方、日本の年平均地上気温も平年より0.15℃高かったと報告された。観測を開始した1898年以降のデータの中では14番目に高温の年にあたるが、最近7年では最も低温の年となっている。
なお世界の年平均地上気温は長期的には100年で0.7℃の割合で上昇しており、特に1980年代中頃以降高温の年が頻出している。また日本の年平均地上気温も100年で1.0℃の上昇し、1990年代はじめ以降、高温の年が頻出している。
気象庁では気温上昇の要因を「二酸化炭素の増加による地球温暖化の影響や数十年〜百年規模で繰り返される自然変動が考えられる」との見解を示している。【気象庁】