一般財団法人環境イノベーション情報機構
高浜原発3号機の蒸気発生器伝熱管311本に傷 高性能検査で発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.01.26 【情報源】原子力安全・保安院/2004.01.23 発表
第15回定期検査を実施していた関西電力高浜発電所3号機(加圧水型、定格電気出力87万キロワット)で、既施栓管を除く蒸気発生器の伝熱管計10,097本について高精度の渦流探傷検査を実施したところ、うち311本の伝熱管に傷を示す信号が認められた。高浜原発3号機は、平成3年の第5回定期検査時に、伝熱管の摩耗減肉対策として伝熱管の振止め金具の取り替えを実施しているが、今回、信号が認められた箇所は、取り替え前の振止め金具の取り付け位置と一致していることから、信号は伝熱管外面の減肉を示すものと見られている。
なお信号指示が認められた伝熱管は、施栓を行う予定であり、詳細な原因については調査を行い、報告書をとりまとめる方針。
なお、今回の件で外部への放射性物質の影響はないという。【原子力安全・保安院】