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環境ニュース[国内]

日本原燃、化学試験による再処理施設の設備不適合307件を保安院に報告

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.01.23 【情報源】原子力安全・保安院/2004.01.22 発表

 日本原燃(株)は平成16年1月22日、原子力安全・保安院に「再処理施設化学試験報告書(その1)」を提出した。
 この報告書は14年11月から15年12月まで、六ヶ所村の再処理施設のうち使用済燃料の受入れ・貯蔵施設を除く9建屋で実施された試薬や有機溶媒などを使った化学試験の結果を報告したもの。保安院が14年8月30日付けで、日本原燃に「化学試験の結果をすみやかに報告すること」などを要請したことを踏まえて作成された。
 報告によると、各建屋の設備、機器の運転特性や性能はおおむね良好で、安全関連確認事項に関する能力、性能についても十分な安全機能が確保されていたが、一部(15年12月末現在までで307件)について不適合が確認された。
 ただしこのうち、化学試験の実施により確認された不適合は79件で、内容は廃ガス加熱器の温度制御不良などの「性能未達・動作不良」、除染試薬系バルブの不動作などの「不動作」が多かったが、保安上の重要度で分類すると、「保安上重要な事項」は0件、「それ以外の保安に関わる事項」が21件、「保安に関わらない事項」が58件という内訳であった。
 また他の228件は化学試験には直接関係ない設備についての不適合。
 307件いずれについても、原燃側が是正措置を実施しているところだ。
 なおこの報告書については、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会核燃料サイクル安全小委員会での審議される予定で、保安院としてはこの審議結果を踏まえ必要な対応をとっていく考え。【原子力安全・保安院】

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