一般財団法人環境イノベーション情報機構
飼料中への遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」混入、15年上半期も低下傾向続く
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2003.12.19 【情報源】農林水産省/2003.12.19 発表
農林水産省は独立行政法人肥飼料検査所で実施している、遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」の飼料用とうもろこし中の混入モニタリング検査について、15年度上半期までの結果をまとめ公表した。遺伝子組換え体とうもろこし「スターリンク」は米国で飼料用として安全性が確認されているが食品としての安全性は未確認。米国内で食品への混入が確認されたのに続き、日本国内でも食品から検出されたと消費者団体から指摘されたことを受け、飼料中のスターリンク混入についても、肥飼料検査所が12年4月からモニタリング検査を開始した。
今回公表された15年度上半期の検査結果では、米国から輸出される飼料用とうもろこしのうち、スターリンクの陽性率(全検体数中にスターリンクの陽性反応があった検体の割合)は3.9%、混入率(陽性検体中に含まれているスターリンクの割合)は0.04%。
検査が開始された12年度上半期のデータでは陽性率67%、混入率0.5%であったことと比べると激減している。12年12月の日米合意により、スターリンク混入についての輸出前検査が実施されていることなどを反映して、陽性率・混入率とも低下傾向が続いている。【農林水産省】