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環境ニュース[国内]

マイワシ激減の謎に挑戦 黒潮続流・南側再循環流域で冬季調査実施へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.12.18 【情報源】水産庁/2003.12.17 発表

 水産庁は漁業調査船照洋丸・開洋丸を使い、サンマ・マイワシなどの重要浮魚類の資源量に影響を与えていると見られる冬季の黒潮続流域とその南側再循環流域での卵稚仔採集調査・海洋環境調査を行うことを平成15年12月17日までに決めた。
 最近の研究では、この海域の冬季海面水温が地球的な気候変動に伴って変化し、さらにそれが大規模な魚類資源変動に直接結びつく可能性が高いことが指摘されており、気候変動を考慮した資源管理を考える上で世界的な注目を集める海域となってきている。
 特に、近年のマイワシ資源量の激減はこの流域の冬季環境変化によることが推定され、海洋環境の把握や、黒潮続流や南側再循環流によるマイワシ仔稚魚の輸送経路・輸送量、輸送過程での餌環境・成長・生残過程を把握が重要な課題になっている。
 なお調査は中央水産研究所が11月に蒼鷹丸、12月に北光丸を使って実施する野島埼沖の海洋環境調査に引き続いて実施され、照洋丸の調査は15年12月19日から16年1月8日まで、開洋丸の調査は16年2月24日から3月17日まで行われる。
照洋丸・開洋丸は高い耐荒天性能を持ち、これまで難しかった冬季総合的調査が実施できる。【水産庁】

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