一般財団法人環境イノベーション情報機構
河川空間の満足度評価「川の通信簿」、全国669か所中5か所で5つ星評価
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2003.12.18 【情報源】国土交通省/2003.12.18 発表
国土交通省は平成15年12月18日、全国の一級水系109水系の230河川669か所で実施した河川空間の満足度評価「川の通信簿」の結果を発表した。「川の通信簿」は市民団体と河川管理者が共同で全国の河川空間の親しみやすさを評価する取り組み。
「自然の豊かさ」、「水のきれいさ」、「ゴミの状態」、「景観の良さ」、「河川敷への近づきやすさ」、「トイレの状態」など15項目について評価を行い、最終的に各項目の結果を総合し、5段階でその川のランクづけするという内容だ。
14年は試行的な実施だったが今回は全国の河川で本格的に評価を実施し、対象箇所の地元市民団体らのべ約1万4,800人が点検に参加した。
その結果669か所のうち「非常に良い(5つ星)」と評価された場所は5か所(0.7%)、「相当良い(4つ星)」は285か所(42.6%)、「かなり良い(3つ星)」は353か所(52.8%)、「ある程度良い(2つ星)」は25か所(3.7%)、「一部は良い(1つ星)」は1か所(0.1%)。5つ星の評価を得た河川空間は最上川に面する寒河江水辺プラザ(山形県寒河江)など、主に「自然の豊かさ」「散策施設」などで高い評価を得た場所が多かった。
なお国土交通省はこの結果を踏まえ、今後の「川の通信簿」の進め方について16年1月31日まで意見募集を行うことにしている。