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環境ニュース[国内]

COP9が閉幕

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.12.16 【情報源】外務省/2003.12.12 発表

イタリアのミラノで2003年12月1日から開催されていた気候変動枠組条約第9回締約国会議(COP9)は12月12日夜、各議題決議を採択して閉会した。
 今回の会議では2001年のCOP7で採択された京都議定書の運用ルールの法的文書「マラケシュ合意」で積み残されていた森林吸収源CDM(注1)事業実施のための細則が合意され、京都メカニズムの運用ルールがすべて決定したほか、特別気候変動基金と後発途上国基金の運営指針が合意された。
 また気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第3次評価報告書を今後の国際交渉の基礎として活用するための議論が行われ、次回の補助機関会合で設定される新規議題「緩和と適用に関する科学的・技術的・社会経済的側面」の下で情報交換を進め、テーマを「持続可能な開発」、「選択肢と解決策」、「脆弱性とリスク」を中心とすることとなった。
 なお日本の小池環境大臣は閣僚級円卓会合の第1セッション「気候変動、適用、緩和及び持続可能な開発」の共同議長をマーシャル諸島のロメト大臣とに務めたほか、京都議定書からの脱退を表明している米、批准の動向が注目されているロシア、途上国連合体G77議長国のモロッコ、COP9議長国のハンガリーらと会談し、京都議定書第1約束期間(2013年)以後も温暖化防止に向け道を拓くことについて意見交換を行った。

(注1)CDMは先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。森林吸収源CDMは森林整備によりCO2の吸収固定を行うタイプのCDMのこと。【外務省】

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