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環境ニュース[国内]

一級河川中の環境ホルモン濃度調査結果を公表

健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2003.10.24 【情報源】国土交通省/2003.10.24 発表

 国土交通省は平成15年10月24日までに、全国の一級河川環境ホルモンと疑われている物質がどの程度検出されるかについての14年度調査結果をまとめ、公表した。
 同省では10年度から環境ホルモン物質の河川での検出状況調査を試行的に行ってきていたが、14年度にはこれまでの調査を総括し、調査項目・調査地点の選定のしかた、重点調査濃度(注1)の設定など、今後の調査の基本となる考え方を示していた。
 今回の調査はこの「考え方」に基づき実施された最初の調査にあたり、13年度までとは大きく調査手法が変更されている。具体的には全国の一級水系55水系76地点で水質、22水系24地点で底質の調査を行った。
 なお調査の結果では水質22地点で重点調査濃度を上回る値が観測された。このうち6地点は今回の調査で新たに汚染が確認された地点であったが、一方で13年度調査で重点調査濃度を上回っていた4地点で重点調査濃度が下回るなどの結果も観測されている。
 22地点のうち、ノニルフェノールが超過していた地点は4地点、ビスフェノールAの超過地点は1地点、エストロンの超過地点は18地点。
 一方、底質の調査を行った24地点では対象物質のベンゾ(a)ピレンを16地点で検出した。

(注1)重点調査濃度=国交省河川局が重点調査実施のめやすとして独自に設定した基準値。ベンゾ(a)ピレンなど重点調査濃度が設定されていない物質もある。【国土交通省】

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