地中海漁業一般委員会第２８回年次会合が開催

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.10.22 【情報源】水産庁／2003.10.22 発表

　２００３年１０月１４日から１７日まで、モロッコのタンジールで地中海漁業一般委員会（ＧＦＣＭ）第２８回年次会合が開催された。
　ＧＦＣＭは国連食糧農業機関（ＦＡＯ）憲章第１４条に基づく国際条約「地中海漁業一般委員会協定」により設立された機関。地中海、黒海、これらに接続する水域の海洋生物資源開発、保存、管理、最適利用の促進を目的としている。
　今回の会議は日本、モロッコ、ＥＣ、エジプト、フランスなど１３か国が出席。地中海漁業の資源管理についての２００２年採択の勧告の実施状況、科学諮問委員会によるまぐろ漁業に関する新たな勧告について意見交換が行われたほか、地中海でのＩＵＵ（違法・無規制・無報告）漁業対策への各国の取り組み状況が報告され、ＦＡＯのＩＵ
Ｕ国際行動計画の早期実施が奨励された。
　またＧＦＣＭの独立予算確立に関する改正条約の批准国が１３か国に達したことを受け、ＥＣが改正条約発効後ただちに新体制の枠組みを議論するための特別会合を開催することを提案。この提案は合意された。【水産庁】