一般財団法人環境イノベーション情報機構
マイワシ太平洋系群の資源評価結果を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.10.17 【情報源】水産庁/2003.10.16 発表
水産庁は2003年9月30日に開催された全国資源評価会議でのマイワシ太平洋系群の資源評価の結果を2003年10月16日に新たに資源評価ホームページ内に掲載したと発表した。マイワシ太平洋系群は1983年から1089年までの最盛期には漁獲量が毎年250万トンを越えていたが、その後減少を始め2002年は5万トンまで落ち込んでいる。
水産庁が2003年4月に作成したパンフレットなどでは、漁獲量激減の要因を親潮の南下、黒潮続流南部の高温化−−などの複合的な環境変動による1歳までの生残率の極端な悪化であると説明している。
今回掲載された資源評価結果では、2003年初めの資源量を12万トンと推定。2008年の親魚量を1996年と同程度の13万トンに回復することを目標に、総漁獲可能量(TAC)設定などによる漁獲高の管理を行い資源の回復を待つべきとしている。なお人為的手段による資源変動制御は困難であると指摘されている。【水産庁】