一般財団法人環境イノベーション情報機構
みなみまぐろ保存委員会年次会合、7年ぶりに加盟国の総漁獲可能量を合意
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.10.15 【情報源】水産庁/2003.10.14 発表
2003年10月7日から10日にかけて、ニュージーランドのクライストチャーチでみなみまぐろ保存委員会第10回年次会合(CCBST10)が開催された。CCSBTは日本、オーストラリア、ニュージーランドの3か国が1994年に締結したみなみまぐろ保存条約に基づき設置された委員会で、みなみまぐろの総漁獲量(TAC)、国別漁獲割当量の設定を行ってきた。
今回の会合では「ポジティブリスト(正規漁船リスト)」掲載されていない大型船で漁獲されたみなみまぐろの加盟国への輸入を認めないとする決議や、みなみまぐろを漁獲しているインドネシア、フィリピン、南アなどの非加盟国に対し、CCSBTの保存管理措置を遵守することを条件に、一定の漁獲を認める「協力的非加盟国」を新設する決議が採択された。
また7年ぶりに2004年漁期についての加盟国の総漁獲可能量(TAC)と国別配分が合意された。各加盟国の総漁獲可能量は日本が6.065トン、オーストラリアが5,265トン、韓国が1,140トン、台湾が1,140トン、ニュージーランドが420トン。このほか協力的非加盟国に対する漁獲枠はインドネシアが800トン、その他の非加盟国が100トンとされた。【水産庁】