北西大西洋漁業機関第２５回年次会合が開催　カラスガレイの資源回復計画採択

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.09.24 【情報源】水産庁／2003.09.22 発表

　２００３年９月１５日から１９日にかけて、カナダのダートマスで北西大西洋漁業機関（ＮＡＦＯ）第２５回年次会合が開催された。
　ＮＡＦＯは、カナダ沿岸の２００海里水域を含む北西大西洋海域の漁業資源の管理・保存に貢献することを目的として１９７９年に設立された地域漁業管理機関。
　今回の年次会合では、科学理事会から漁獲可能量（ＴＡＣ）を１万６，０００トン以下に下げるべきとの勧告が出ていた３ＫＬＭＯ区のカラスガレイについて資源回復のための１５年計画が採択され、あわせて漁獲努力量規制やＮＡＦＯ非加盟国対策についての規定が整備された。
　また国際監視取締制度について、衛星追跡制度や入港国による検査制度についての提案が示され、これらの提案を２００４年６月開催の「国際取締に関する常設委員会中間会合」で検討することが決定したほか、加盟国，非加盟国を含めたＩＵＵ（違法、無報告、無規制）対策についての行動計画の枠組みを検討するため、「国際取締に関する
常設委員会」と「非加盟国漁業に関する常設委員会」の合同中間会合を開催することが決定した。【水産庁】