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環境ニュース[国内]

モントリオール・プロセスに国別森林レポート提出 67指標使い日本の状況を報告

地球環境 森林の減少】 【掲載日】2003.08.04 【情報源】林野庁/2003.08.04 発表

 日本政府は2003年8月4日、モントリオール・プロセスで合意され持続可能な森林経営のための基準・指標を使った、「第1回国別森林レポート」をモントリオール・プロセス事務局に提出したと公表した。
 モントリオール・プロセスは欧州以外の温帯林・北方林の持続可能な経営についての国際的な基準・指標を策定・運用するための取り組み。同プロセスに参加する12か国は1995年に持続可能な森林経営のための7つの基準67指標に合意し、1998年にはこの7基準67指標を使った国別報告書を2003年に策定・公表することを決定していた。
 今回提出されたレポートはこの国別報告書にあたるもの。(1)生物多様性保全、(2)森林生態系の生産力維持、(3)森林生態系の健全性と活力維持、(4)土壌・水資源の保全と維持、(5)地球的炭素循環への森林の寄与の維持、(6)長期的・多面的な社会・経済的便益の維持・増進、(7)森林保全と持続可能な経営のための法的・制度的・経済的枠組み−−の7つの基準に沿った67指標の全てについて日本の状況を初めてまとめた。
 例えば生物多様性についての指標の中では、森林で営巣・採餌を行う日本の鳥類のうち、48%にあたる38種に絶滅のおそれがあるか、あるいは既に絶滅したことなども報告されている。
 なお12か国のうち、ほかに67指標すべてについてデータの報告が可能な国はない。報告可能な指標の数が7割を超えているのは日本を含め3か国のみ。【林野庁】

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