一般財団法人環境イノベーション情報機構
海面水位、この100年で最高に 気象庁が浸水被害への注意を呼びかけ
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.07.02 【情報源】気象庁/2003.07.02 発表
気象庁は平成15年7月1日、現在の日本沿岸の海面水位がこの100年間で最も高い状況にあるため、「一年のうちで潮位が最も高くなる7月から11月にかけての新月・満月前後の満潮時には、特に浸水被害などに対する注意が必要」との発表を行った。海面水位は約20年周期で変動を繰り返しているが、1980年代半ばからは上昇傾向が続き、現在この100年間で海面水位が最も高い状況。また7月から11月にかけての海面水位は通常の気候でも冬や春より20〜30センチ上昇している上、台風や低気圧などの影響でさらに数十センチ高まる場合もある。
なお気象庁は海面水位の上昇には地球温暖化や海流の変動などの要因が関与しているとみているが、それぞれの要因が水位上昇にどの程度寄与しているかについてはまだ解明されていないため、地盤変動の観測結果や海洋気象観測船による海洋観測データを駆使して、今後水位の上昇と地球温暖化との関連を明らかにしていきたい考え。【気象庁】