一般財団法人環境イノベーション情報機構
魚介類、畜産物、農作物中のダイオキシン類実態調査結果を公表
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2003.06.30 【情報源】農林水産省/2003.06.27 発表
農林水産省と水産庁は平成15年6月27日までに魚介類、畜産物、農作物中のダイオキシン類実態調査の結果をまとめ公表した。このうち魚介類中のダイオキシン類の実態把握調査は平成11年度から14年度までの4か年計画で実施したもの。
計102種、423検体(魚類273検体、貝類49検体、甲殻類31検体、その他の水産動植物70検体)が調査対象となり、これらの検体のダイオキシン類濃度の単純平均は0.908pg−TEQ/gであった。
一方、畜産物と農作物については13年度調査結果がすでに15年1月に公表ずみで今回は14年度の調査結果が公表された。
12品目182検体の畜産物(牛乳・乳製品、食肉、鶏卵)、飼料作物、牧草地土壌、配合飼料と30品目228検体の農作物が調査されたが、その結果、農産物のダイオキシン濃度の範囲は0〜1.19pg−TEQ/g−wet、畜産物のダイオキシン濃度の範囲は0.000009〜0.619pg−TEQ/g−wetでともに過去の
ダイオキシン濃度分析値と同程度となっていた。
なお農林水産省と水産庁ではこの結果について、日本人の魚介類、畜産物、農作物中からのダイオキシン類摂取量の総計がダイオキシン類の耐容一日摂取量(TDI)の4割程度であるとの結果が厚生労働省の調査で出ていることと考え合わせ、「問題となる値ではない」との見解を示している。 【農林水産省,水産庁】