一般財団法人環境イノベーション情報機構
核燃機構大洗工学センターの高速実験炉「常陽」で漏水が発生
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.06.13 【情報源】原子力安全・保安院/2003.06.10 発表
核燃料サイクル開発機構大洗工学センターの高速実験炉「常陽」の使用済み燃料貯蔵池で平成15年6月10日の17時52分頃、漏水発生を知らせる警報が鳴った。漏水は貯蔵池の周囲の循環水ラインに設置された真空ポンプ補給水槽のフロート弁が不良で水があふれ出たことが原因。その後、補給水槽の元弁を閉めたところ漏水は停止した。
なお漏水の放射性物質の濃度は検出限界値以下であり、放射性核種も検出されなかったため、環境への影響や従業員の被ばくはないとされた。
漏水は廃棄物処理施設に移送される予定。
また実験炉の監督官庁である文部科学省は原子力保安検査官を派遣し状況を確認するとしている。【文部科学省】