一般財団法人環境イノベーション情報機構
G8サミット、開発・環境分野で5つの行動計画を作成
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.06.04 【情報源】首相官邸/2003.06.02 発表
フランスのエビアンで開催された主要国首脳会議(G8サミット)は開催2日目にあたる2003年6月2日に、G8(先進8か国)宣言「成長の促進と責任ある市場経済の増進」など経済分野3文書、G8宣言「大量破壊兵器の不拡散」など政治分野5文書を採択したほか、開発・環境分野で水、持続可能な開発のための科学技術、保健、アフリカの飢餓、海洋環境−−の5つの行動計画をまとめた。水に関するG8行動計画では、ヨハネスブルグ・サミットの実施計画や第3回世界水フォーラム閣僚会議の成果を踏まえ、G8が安全な飲料水と衛生を重視する途上国を支援に力を入れるなどの内容が盛り込まれたほか、持続可能な開発のための科学技術に関する行動計画では地球観測、エネルギー、農業・生物多様性の3分野に特に焦点を当てて努力を行うことが謳われた。
また保健に関する行動計画では、非G8諸国やWHO(世界保健機関)と共同してSARS対策に取り組むことや世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対する支援を再確認され、アフリカの飢餓に対する行動計画では、約4,000万人が深刻な飢餓に直面する状況の中で迅速な緊急食糧援助に取り組む決意を示すとともに、根本的な解決策として長期的な農業分野の開発支援が重要であることが指摘された。
さらに海洋環境に関する行動計画では持続的漁業と海洋環境保護、船舶の航行安全に取り組むとされている。【首相官邸】