一般財団法人環境イノベーション情報機構
河川局長の私的懇談会が歴史・風土に根ざした川づくりで報告書
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2003.05.26 【情報源】国土交通省/2003.05.23 発表
国土交通省河川局長の私的懇談会「歴史・風土に根ざした郷土の川懇談会」は平成15年5月23日までに、日本文学の中に表現されてきた川の姿、川と人との関わりをたどり直しながら、歴史と風土の観点から望ましい河川整備のあり方を探った報告書をまとめた。報告書は従来優先してきた治水や利水だけでなく、川が本来持っていた水質浄化、癒し、生態系保全などのさまざまな機能を充足するような川づくり、地域の伝統の保存・継承や景観整備など地域の歴史・特性にあった川づくりに今後取り組んでいくことが必要であるとの認識のもと、河川管理者が流域全体の歴史や風土の記録をひも解き、個性ある河川整備に息長く取り組んでいく必要があると指摘した。
また川づくりにあたっては、流域単位で川の歴史、風土、文学、文化を調査し、空間的、時系列的に整理するだけでなく、地域住民との協働による取り組み推進が不可欠であるとしている。【国土交通省】