一般財団法人環境イノベーション情報機構
2001年度のエネルギー起源CO2排出量確報値、90年度比6.3%増に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.05.22 【情報源】資源エネルギー庁/2003.05.21 発表
資源エネルギー庁は2003年5月21日までに2001年度のエネルギー需給実績の確報値をまとめた。2001年度の最終エネルギー消費は、2000年度に比べ1.2%減の15,801PJ(ペタジュール=10の15乗ジュール)。
民生部門では、このうちの業務部門が6.1%も増加していたものの、冷夏・暖冬により家庭でのエネルギー消費分が減少し、全体では2.0%の増加にとどまったほか、運輸部門も貨物部門の0.5%減少が影響し、全体では0.5%の増加に抑制された。また産業部門は景気悪化の直撃を受け3.8%減を記録、最終エネルギー消費の減少につながった。
一方、一次エネルギー供給量も2000年度に比べ3.2%減少した22,784PJに。エネルギー源別では、石炭が電力向けを中心に2000年度に比べ3.6%増と顕著な増加を示した一方で、景気の低迷や暖冬の影響で石油は6.3%も減少。原子力、水力も軒並み減少していた。
なおこれらのデータから試算した、2001年度のエネルギー起源の二酸化炭素排出量は11億3,060万トン(炭素換算の場合は3億0,860万トン)となり、2000年度に比べて2.7%減少となった。ただし、この数字は京都議定書の基準年である1990年度の排出量と比べると6.3%増加にあたっている。【資源エネルギー庁】