１４年度の食料・農業・農村白書を公表

　農林水産省は平成１５年５月２０日、平成１４年度の食料・農業・農村白書の内容を公表した。
　今回の白書は、「食料の安定供給システムの構築」、「構造改革を通じた農業の持続的な発展」、「活力ある美しい農村と循環型社会の実現」の３章により構成されており、ＢＳＥ（狂牛病）問題や残留農薬・無登録農薬問題などへの対応として、食の安全性、信頼性の確保についての施策を示すとともに、農業従事者の高齢化や農家所得の減少が続く中、地球温暖化防止や循環型社会の形成への寄与など、農業の持つ多面的な役割を評価するための取り組みを訴えている。
　また１４年度に特徴的な出来事を紹介する「トピックス」欄を新設。この欄には「食品の安全性確保とリスク分析」、「イネゲノムの解読」「バイオマス・ニッポン総合戦略」、「ＷＴＯ農業交渉」などが取り上げられた。【農林水産省】