一般財団法人環境イノベーション情報機構
木地山地熱発電所設置計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2024.05.08 【情報源】環境省/2024.05.07 発表
環境省は、「木地山地熱発電所設置計画環境影響評価準備書」(東北自然エネルギー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、秋田県湯沢市において、出力14,999kWの地熱発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)「国立・国定公園内における地熱開発の取扱いについて」(令和3年9月環境省)の趣旨に沿った、自然環境の保全と地熱開発の調和が十分に図られた優良事例となるよう、引き続き秋田県及び湯沢市を含む地元関係者と十分に調整し、取組を講ずること
(2)温泉に対する影響について、環境監視を継続的に実施するとともに、得られたデータについて地元関係者に定期的に情報を提供するとともに、地域関係者が参画する協議会等において、広範な情報に基づき意見交換を行い、影響が確認された場合には発電所の運転計画について弾力的に見直すことも含めた「順応的管理」を行うこと
(3)本事業の実施による重要な動物への影響を回避又は極力低減する観点から、クマタカ、ハチクマ等の希少猛禽類の生息・繁殖状況について環境監視を行い、工事時期の調整及びコンディショニング等の環境保全措置を適切に実施し、これらの希少猛禽類の繁殖への影響を低減すること
等を求めている。
【環境省】