一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)肥薩ウインドファームに係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2024.01.22 【情報源】環境省/2024.01.19 発表
環境省は、「(仮称)肥薩ウインドファーム環境影響評価準備書」(電源開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、熊本県水俣市、鹿児島県出水市及び伊佐市において、最大で出力 129,000 kW(単機出力 4,300 kW 程度×30基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)対象事業実施区域の周辺には複数の住居が存在しており、風力発電設備の稼働に伴い騒音レベルが環境基準を超過する予測結果となっていることから、稼働調整を含む環境保全措置を検討し実施すること
(2)対象事業実施区域の周辺では、国内希少種であるクマタカのペアによる営巣が複数確認されており、衝突確率も高いと予測されていることから、クマタカ等の重要な鳥類に対する知見を有する専門家等による検討会を設置し、クマタカ等の重要な鳥類の営巣及び繁殖、風力発電設備への衝突、移動の阻害等に関する環境保全措置や事後調査等に係る助言を踏まえて事業を実施すること
(3)残土の搬出量が多いにもかかわらず、搬出先等が具体的に検討されていないことから、残土の発生量を可能な限り抑制するとともに、評価書の作成までに搬出先及び搬出に係る騒音等の影響について具体的な検討を行い、関係機関等と十分に調整を行った上で適切な処理計画を策定すること
等を求めている。
【環境省】