一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年内のCDM植林ルール確立にらみ、「CDM植林ヘルプデスク」を設置
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.04.02 【情報源】林野庁/2003.04.01 発表
林野庁は2003年4月1日、京都議定書に盛り込まれた市場原理を活用した措置「京都メカニズム」のプロジェクトとしての植林の相談窓口「CDM植林ヘルプデスク」を林野庁海外林業協力室内に設置した。CDMは、京都議定書に盛り込まれた市場原理を活用した措置「京都メカニズム」の中の制度で先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
CDMのプロジェクトとしては温暖化ガスの排出削減を行うものと、吸収量を増加させるものが考えられるが、吸収量を増加させるCDMプロジェクトのうち、新規植林・再植林を行うプロジェクトの実施ルールは2003年12月に開催予定のCOP9で決定される予定で、このルールが決まり次第、プロジェクトの申請受付が開始されることになる。
このためCDMプロジェクトとしての植林実施を考えている事業者は、今の段階から事前準備を始めている可能性が高く、林野庁としてもこの時期に相談窓口を設置し、具体的なプロジェクトに関する相談受付、ルールに関する情報提供などを行っていくことにしたものだ。【林野庁】