一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)島牧ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2023.08.09 【情報源】環境省/2023.08.08 発表
環境省は、「(仮称)島牧ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書」(コスモエコパワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、北海道島牧郡島牧村、寿都(すっつ)郡寿都町及び寿都郡黒松内町において、最大で出力94,600kW(単機出力4,300kW×22基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)対象事業実施区域及びその周辺では、国内希少種であるオジロワシ等の希少猛禽類の生息が確認されている。また、対象事業実施区域内の保安林に設置が計画されている風力発電設備の一部は、相対的に衝突確率が高い予測となっており、希少猛禽類への影響が懸念される。このため、事後調査を適切に実施し、専門家等の助言を踏まえつつ、追加的な環境保全措置を講ずること
(2)対象事業実施区域内の北側には水源かん養保安林が広く存在しており、工事中の土砂及び濁水の流出に伴う水環境への影響が懸念される。このため、保安林の改変を回避又は最小限に抑制するとともに、やむを得ず改変する場合には、沈砂池等の設置及び管理を適切に実施し、環境監視及び追加的な環境保全措置により、影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。
【環境省】