（仮称）余呉南越前第一・第二ウィンドファーム発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出

【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2023.04.14 【情報源】環境省／2023.04.13 発表

環境省は、「（仮称）余呉（よご）南越前（みなみえちぜん）第一・第二ウィンドファーム発電事業環境影響評価準備書」（株式会社グリーンパワーインベストメント）に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

この事業は、福井県南条郡南越前町及び滋賀県長浜市において、最大で出力163,800kW（単機出力4,200kW×39基）の風力発電所を設置するもの。

環境大臣意見では、対象事業実施区域が位置する場所の重要性を理解した上で、抜本的な事業計画の見直しが必要であるとし、
(1)道路等の設置場所、設計及び工法に関して検討を行い、切土・盛土量を減らすなど土地の改変を最小限に抑えること
(2)クマタカについては、検討会を設置し、風車の配置や事後調査計画等の見直しを行うこと。クマタカ及びイヌワシについては、バードストライク等が懸念されることから、稼働後の適切な事後調査を行い、結果に応じた環境保全措置を実施すること
(3)ブナ林については、十分な追加調査を実施の上、複数の専門家等からの助言を踏まえて風車設置場所等の更なる検討を行い、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
等を求めている。