一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)三種五城目風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2023.01.24 【情報源】環境省/2023.01.23 発表
環境省は、「(仮称)三種五城目風力発電事業計画段階環境配慮書(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、秋田県山本郡三種町(みたねちょう)及び南秋田郡五城目町(ごじょうめまち)において、最大で出力54,600kW(単機出力4,200kW程度×最大13基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)想定区域の周辺には、複数の住居が存在することから、稼働時における騒音・風車の影による住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行うこと。その結果を踏まえ、風力発電設備を住居から離隔を取ること等により、騒音・風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること。
(2)想定区域及びその周辺には、地すべり防止区域等が存在することから、土地の改変に慎重を要する地域である。このため、関係機関等と調整の上、土砂及び濁水の流出等による動植物の生息・生育環境や河川・沢筋等の自然環境への影響について適切に調査、予測及び評価を行うこと。これらの結果を踏まえ、土地の改変量を可能な限り抑制し、自然環境への影響を回避又は極力低減すること。
(3)想定区域の周辺では、イヌワシ等の希少猛禽類の生息が確認されているほか、ガン類、ハクチョウ類等の渡り鳥の渡来地が存在することから、風力発電設備への衝突、移動経路の阻害等による鳥類への重大な影響が懸念される。このため、風力発電設備の配置等の検討に当たっては、専門家等からの助言を踏まえ、鳥類への影響について適切に調査、予測及び評価を行うこと。また、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること。
等を求めている。
【環境省】