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環境ニュース[国内]

(仮称)珠洲風力発電所拡張事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2022.12.02 【情報源】環境省/2022.12.01 発表

 環境省は、「(仮称)珠洲(すず)風力発電所拡張事業計画段階環境配慮書」(日本風力開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
 この事業は、石川県珠洲市において、最大で出力42,000kW(単機出力約4,200kW×最大10基)の風力発電所を設置するもの。

 環境省意見としては
(1)想定区域及びその周辺には、複数の住居が存在しており、稼働時における騒音による生活環境への重大な影響が懸念されることから、住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、風力発電設備を住居から離隔すること等により、騒音による生活環境への影響を回避又は極力低減すること。
(2)想定区域の周辺では、種の保存法に基づき国内希少種に指定されているハヤブサ等の希少猛禽類の生息が確認されていることや、ノスリ等の主要な渡り経路となっている可能性があることから、専門家等からの助言を踏まえた鳥類について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること。
(3)想定区域の周辺には自然公園法に基づく能登半島国定公園が存在している。また、能登半島国定公園内には、「大崎島園地」、「能登木ノ浦集団施設地区」、「珠洲岬線道路(車道)」等の主要な眺望点が存在していることから、眺望点からの眺望の特性、利用状況等を把握した上で、フォトモンタージュ等を作成し、垂直見込角、主要な眺望方向及び水平視野も考慮した客観的な予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、眺望景観への影響を回避又は極力低減すること。また、事業計画の具体化並びに調査、予測及び評価に当たっては、当該国定公園及び施設の管理者、地方公共団体その他の関係機関、地域住民等の意見を踏まえること。
 等としている。


【環境省】

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