一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)いすみ沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2022.11.14 【情報源】環境省/2022.11.11 発表
環境省は、「(仮称)いすみ沖洋上風力発電事業計画段階環境配慮書」(株式会社いすみ洋上風力発電)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、千葉県いすみ市の沖合において、最大で出力696,000kW(単機出力9,500〜20,000kW×最大74基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)想定区域には、「器械根」と呼ばれる岩礁群が存在し、当該岩礁群等にはカジメ等の岩礁性の大型海藻が生育している可能性がある。また、想定区域の周辺は、「生物多様性の観点から重要度の高い海域」に抽出されており、さらに、藻場が分布していることから、本事業の実施により藻場や海生生物等への影響が懸念される。
このため、工事中における水の濁り等による藻場や海生生物等への影響について、専門家等の助言を踏まえ、適切な調査、予測及び評価を行うこと。
(2)想定区域の周辺には、自然公園法に基づき指定された南房総国定公園が存在している。眺望景観への影響を回避又は極力低減するため、主要な眺望点から最大限離隔距離をとる等の措置を講ずること。さらに、事業計画の具体化並びに調査、予測及び評価に当たっては、当該国定公園の管理者、地方公共団体その他の関係機関、地域住民等の意見を踏まえること。
等を求めている。
【環境省】