一般財団法人環境イノベーション情報機構
トクヤマ、国内初、CO2活用の環境循環型メタノールの社会実装について共同検討を開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.08.25 【情報源】企業/2022.06.30 発表
株式会社トクヤマと三菱ガス化学株式会社は、三菱ガス化学が新たに開発したメタノール製造技術を適用し、トクヤマの徳山製造所にて排出されている二酸化炭素(CO2)と徳山製造所内で生じる水素(H2)を原料としたメタノール製造販売の事業化検討(FS)を行うことに合意し、覚書を締結した。バイオマス発電によるグリーン電力を利用して製造される水素の活用も視野に入れている。メタノールは様々な化学製品の基幹物質であり、温室効果ガスのCO2を原料として製造することができるため、二酸化炭素回収利用(CCU: Carbon dioxide Capture and Utilization)を通じ、カーボンニュートラル社会を構築する有力な素材として期待されている。
このほど、両社は脱炭素社会の構築のために、温室効果ガスの排出量が少ないグリーン製品の社会実装を進めたいという思いが一致したことから、共同で事業化検討を進めることとした。
検討が事業化された際は、工場より排出されるCO2をメタノールの原料として再利用する、日本国内での初めての商業プラントとなる。製造されたメタノールは、トクヤマで製造される化学品の原料として使用され製品のグリーン化を実現すると共に、三菱ガス化学の既存メタノール供給網を利用し、環境循環型の化学品を必要とする需要家への供給だけでなく、温室効果ガス排出の少ない燃料、水素源を必要とする方々への供給も可能になる。
【株式会社トクヤマ】