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環境ニュース[国内]

王子HD、「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」を開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.08.15 【情報源】企業/2022.07.02 発表

 王子ホールディングス株式会社と、グループ会社の王子パッケージング株式会社は、水系樹脂コーティング技術を活用し、「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」の開発に成功したことを発表。
 近年、世界的なプラスチック削減の動きが加速するなかで、同社は、プラスチック代替素材として、環境配慮型の紙製品の開発を進めている。
 紙コップや牛乳パックなどに使われるラミネート紙は、現行の紙リサイクルシステムにおいて禁忌品であり(ラミネート紙は、ラミネート層の剥離が困難なため一般的に禁忌品扱い。ただし、難古紙再生設備保有会社ではリサイクル可能)、可燃ごみとして扱われ、マテリアルリサイクルの観点では課題が残っている。
 そこで、特殊な水系樹脂を紙表面に薄く均ーにコーティングすることで熱で融着することができる性質で、紙コップに必要な耐水性・耐油性、ヒートシール性を有しつつ、現行の紙リサイクルシステムで紙原料としてリサイクルが可能なコップ原紙の開発に成功した。
 糊を使わずに基材の接着、密封等の加工が可能となる。

 同社は、環境意識の高い消費者のさまざまなニーズに対して柔軟なご提案ができるよう、今後も、環境配慮型製品の開発と拡充を進め、持続可能な社会の構築に貢献していく、としている。
【王子ホールディングス株式会社】

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