一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本郵船株式会社、“世界初”環境DNAビッグデータが生物多様性を見える化!生き物の天気図を示すオープンデータ「ANEMONE DB」の運用開始
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2022.07.22 【情報源】企業/2022.06.02 発表
環境DNAを利用した生物多様性観測ネットワーク「ANEMONE(アネモネ)」を主催する、東北大学大学院生命科学研究科 教授の近藤倫生と観測活動に参画してきた日本郵船株式会社と同社グループ会社の近海郵船株式会社、南三陸町、特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンの4者は、環境DNAを用いた魚類調査によるビッグデータ「ANEMONE DB(アネモネデータベース)」をオープンデータとして2022年6月2日から運用を開始することを発表した。<環境DNAのサンプリング調査やデータベースの利活用に向けた活動計画>
@日本郵船グループ(日本郵船株式会社、近海郵船株式会社)
日本郵船株式会社は2021年に東北大学、北海道大学と共に世界で初の試みとなる外洋での環境DNA観測を試験的に実施し、158魚種のDNAを検出することに成功した。日本郵船グループは今後も以下の調査活動を計画し、「ANEMONE DB」のデータ拡充と調査範囲の拡大に貢献していく方針である。
同社は「ANEMONE DB」の運営体制を強化することや、ネイチャーポジティブな考え方の社会啓発に向けて「ANEMONEコンソーシアム」を2022年6月1日に設立した。今後はこのコンソーシアムが主体となり、ANEMONE DBの利活用を推進するセミナー等の啓発活動や、ワーキンググループ等の立ち上げにより、専門的な知見の共有も展開していく方針。
幅広い業界や市民に対する啓発活動を通じて「ANEMONEコンソーシアム」は、 今年度末( 2023 年3月末)までに 100 企業/団体の規模に拡大する計画を掲げている。
【日本郵船株式会社】