王子HD、「環境への優しさと美味しさを両立」プラスチックフィルムに替わる紙製バリア素材「SILBIO BARRIER」を使用したコーヒー豆などの食品向けバリア包装材を開発

【ごみ･リサイクル その他(ごみ･リサイクル)】 【掲載日】2022.07.11 【情報源】企業／2022.05.11 発表

　王子ホールディングスは、グループ会社である王子エフテックス株式会社が、ナカバヤシ株式会社、三菱ケミカルホールディングスグループ、旭洋株式会社、株式会社 MIBおよび長瀬産業株式会社と共同で、同社のプラスチックフィルムに替わ る紙製バリア素材「SILBIO BARRIER」を使用した、食品向けバリア包装材（以下「本包装材」）を開発したことを発表。
　包装材には、袋の基材として同社の紙製バリア素材「SILBIO BARRIER」が採用されている。袋の内面には、三菱ケミカルの植物由来の生分解性樹脂「BioPBSTM」が付与されており、生分解性のある包装材でありながら、酸素、水蒸気、香気の透過を防ぎ、コーヒー豆などの食品の美味しさを保つことが可能。
　また、一般的なコーヒー豆の袋では、焙煎後のコーヒー豆から炭酸ガスが発生するため、袋の背面などに 脱気用のプラスチックバルブを備え付けることにより、袋内のガスの圧カコントロールを行っている。本包 装材では、MIBと長瀬産業が共同開発した、包装材のシール部分に脱気機構を形成する技術「TiMELESS（R）」を採用することで、プラスチックバルブが不要となり、プラスチックの使用量削減にも貢献する。

　包装材は、ナカバヤシが展開する環境配慮製品のブランド「asue」のラインアップとして、2022年夏ごろ販売開始予定。今後は、コーヒー豆を中心に、青果物などの包装材として展開していく。
　環境配慮への要求がますます高まる中、同社は、環境配慮型製品の開発を進め、持続可能な社会の構築 に貢献していく、としている。
【王子ホールディングス株式会社】