一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本郵船、LNG燃料自動車専用船「PLUMERIA LEADER」竣工、「SAKURA LEADER」に続く次世代環境対応船
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.05.17 【情報源】企業/2022.03.25 発表
3月24日、同社が株式会社新来島どっくに発注していた、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車専用船「PLUMERIA LEADER」(プルメリア リーダー)が、株式会社新来島豊橋造船(愛知県豊橋市)で竣工した。同船は「SAKURA LEADER」に続く、同社にとって2隻目のLNG燃料自動車専用船で、LNG燃料化と船型改良により、従来の重油焚き機関と比べ、輸送単位あたりのCO2排出量を約40%改善し、硫黄酸化物(SOx)の排出量は約99%、窒素酸化物(NOx)は約86%の削減を見込む、次世代環境対応船となる。
同日行われた命名引渡式には、トヨタ自動車株式会社の尾上 恭吾 TPS本部 本部長ならびに同社専務執行役員の曽我 貴也らが出席した。本船は、環境にやさしい輸送を通じた豊かな地球環境の実現・継承への願い、そして、未来へ美しい花を残したいという願いを込め「PLUMERIA LEADER」と名づけられた。1隻あたり約7000台(基準車換算)の輸送が可能な世界最大級の自動車専用船で、トヨタ自動車向けをはじめとする完成車輸送に従事する。
同社グループは、2021年9月に外航海運事業における温室効果ガス(GHG)排出量削減の長期目標を、「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」と決定した。
同社は、LNG燃料を将来的なゼロエミッション船を実現するまでのブリッジソリューションの一つと位置付けており、2028年までに合計20隻の新造LNG燃料自動車専用船が竣工予定。さらにその後は技術革新が進み次第、水素やアンモニアなど、より環境負荷の低い舶用燃料を用いたゼロエミッション船への切り替えを目指す。
【日本郵船株式会社】