一般財団法人環境イノベーション情報機構
東日本大震災に係る海洋環境モニタリング調査 令和2年度調査結果を公表
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2021.09.29 【情報源】環境省/2021.09.28 発表
環境省は、東日本大震災を受け、平成23年度から毎年度、被災地における海洋環境モニタリング調査を実施している。この調査は、震災に伴い流出した化学物質及び廃棄物並びに福島第一原子力発電所から漏出した放射性物質に起因して海洋環境中で汚染が生じる可能性のある項目について、その現状及び経年変化を把握することを目的としている。
令和2年度の調査結果では、環境基準又は暫定除去基準が設定されている項目(PCB及びダイオキシン類)は、いずれも基準値より1桁以上低い値であった。
その他の化学物質等のうち、PAHについては、一部の測点において相対的に高い値が検出されたが、過年度調査と比較すると、いずれの測点でも過年度調査結果と同程度又は低い値だった。
臭素系難燃剤は、過年度調査結果の範囲内又はそれと同程度。有機フッ素化合物については、一部の測点において、昨年度調査と比較して高い値が検出されたが、いずれの測点においても過年度調査結果の範囲内であった。
環境省は、今後も継続してモニタリングを実施する予定。
【環境省】