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環境ニュース[国内]

(仮称)釜石広域風力発電事業更新計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出

環境行政 環境アセスメント】 【掲載日】2021.08.25 【情報源】環境省/2021.08.24 発表

 環境省は、「(仮称)釜石広域風力発電事業更新計画環境影響評価準備書」(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 この事業は、岩手県遠野市、釜石市及び上閉伊郡大槌町において、自社で稼働中の「ユーラス釜石広域ウインドファーム」(総出力42,900kW、定格出力1,000kWの風力発電設備43基)について、既設の風力発電設備を全て撤去し、総出力は増加させずに、定格出力4,000kW級の風力発電設備最大11基程度に建て替える事業である。
 環境大臣意見では、
 (1)この事業によるイヌワシの衝突リスク及びその生息環境への影響を回避するため、西サイトの風力発電設備(W01〜W03)について、専門家等の助言を踏まえ、評価書の作成までに、飛翔状況や採餌環境を踏まえたイヌワシの衝突リスク及びその生息環境への影響について再度予測及び評価を実施し、その結果を踏まえ再配置・基数削減を含めた再検討を実施するとともに、対象事業実施区域の内外において、この事業により利用できない餌場と質及び量において同等の機能を有する代替餌場の確保による環境保全措置を確実に講ずること、
 (2)既設風力発電設備の撤去時にイヌワシ等の飛翔や採餌行動に係る事後調査を適切に実施するとともに、稼働後にバードストライクの有無及びイヌワシ等の飛翔や採餌行動に係る事後調査を適切に実施すること、
 (3)この事業及び釜石広域風力発電事業拡張計画での環境保全措置の検討に当たっては、その効果が十分に発揮されるよう、両事業一体での検討に努めること
 等を求めている。

【環境省】

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