一般財団法人環境イノベーション情報機構
那覇空港滑走路増設事業に係る報告書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2021.08.10 【情報源】環境省/2021.08.06 発表
環境省は、「那覇空港滑走路増設事業に係る報告書」に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。この事業は、内閣府沖縄総合事務局及び国土交通省大阪航空局が、沖縄県の持続的振興発展への寄与等を目的とし、那覇空港の既設滑走路の西側1,310mの沖において、160.3haの公有水面を埋め立て、2,700mの滑走路を増設したもの。
報告書には、事業の実施に伴い講じた環境保全措置の経緯、事後調査の結果等の情報が整理されており、事業者は、環境影響評価手続の趣旨を踏まえ、事業の実施による周辺環境への影響の回避又は低減を図っていると考えられる。
環境大臣意見では、今後、望まれる事項として
(1)事後調査等の結果の継続的な公表や
(2)那覇空港環境計画の見直しに当たり、
@2030年度における温室効果ガス削減目標及び2050年カーボンニュートラルと整合した環境計画となるよう検討を進めること、
Aプラスチックごみの発生抑制及び循環利用に配慮すること
等を求めるとともに、引き続き、周辺環境に配慮しつつ、那覇空港が沖縄県の持続的振興及び発展に寄与すること等を期待する旨を述べている。
なお、この事業は、環境影響評価法に基づき報告書手続を行う初の案件である。
【環境省】