一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境配慮型CCS実証事業における「液化CO2輸送船(圧入船Ready )」概念設計の基本承認を取得
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.03.23 【情報源】環境省/2021.03.22 発表
環境省は、火力発電所等から排出されるCO2を分離・回収し、海上輸送し、海上で海底下の貯留層へ圧入するシステムの実証に向け、「液化CO2輸送船(圧入船Ready )」の概念設計を実施し、一般財団法人日本海事協会から基本承認(AiP: Approval in Principle)を取得したと発表した。国内でCCS(二酸化炭素回収・貯留)を実施する場合、CO2を貯留できそうな場所が海域に多く、火力発電所などの大規模なCO2の排出源も沿岸部に多いため、海底下への貯留が適していると考えられる。
そのため、CO2の排出源と貯留サイトの組合せの自由度が高く、輸送距離や貯留サイトの水深に幅広く対応可能なCO2の海上輸送システムを確立することを目指して検討を行っている。
今回、その輸送システムの実証の一環として、「CO2輸送船(圧入船Ready )」の概念設計を行い、基本承認(AiP)を取得した。
この船の特徴は、CO2の輸送作業に加え、圧入作業にも転用可能な船型として開発をしており、洋上でのCO2圧入作業に要求される定点保持性能を満足するとともに、外洋航海にも適した推進性能を確保している。
【環境省】