一般財団法人環境イノベーション情報機構
木屋川水系木屋川ダム再開発事業に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2021.02.15 【情報源】環境省/2021.02.12 発表
環境省は、「木屋川水系木屋川ダム再開発事業環境影響評価書」(山口県)に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。この事業は、山口県下関市において、木屋川水系の既設ダムをかさ上げすることで洪水調節容量を増加させ、ダムの治水能力を高めるとともに、河川環境の保全や既得用水の安定化を図るもの。
環境大臣意見では、
(1) サシバ及びオオタカの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、
(2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること、
(3)今後、気候変動による降水量の変化に伴い、流況の変動が生じたとしても、環境への影響を極力低減することに努めること
等を求めている。
【環境省】