一般財団法人環境イノベーション情報機構
かたつむり山発電所(仮称)設置計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2020.12.28 【情報源】環境省/2020.12.25 発表
環境省は、「かたつむり山発電所(仮称)設置計画環境影響評価準備書」(小安地熱株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、秋田県湯沢市において、出力14,990kWの地熱発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
(1)既存建物の解体工事が実施される時期において、対象事業実施区域の近傍に存在する一部の住居等における騒音及び振動の予測値が現況よりも大きく増加することとなっているため、環境保全措置を確実に実施するとともに、建設機械の稼働による生活環境への影響を極力低減すること、
(2)対象事業実施区域の周辺には温泉が位置しているが、本事業の実施による地熱発電に用いる蒸気・熱水と温泉との関係については、十分に解明されていない点もあるため、温泉への影響の有無の確認方法を明確にし、温泉の温度・湧出量・成分に関する環境監視を継続的に実施すること、
(3)対象事業実施区域の周辺では、クマタカの繁殖が確認されていることから、営巣期における高利用域での工事の実施については、専門家の意見を踏まえ、工事時期の調整及びコンディショニング等の環境保全措置を適切に実施し、クマタカの繁殖への影響を十分に低減すること
等を求めている。
【環境省】