一般財団法人環境イノベーション情報機構
東日本大震災に係る海洋環境モニタリング調査 令和元年度調査結果を発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2020.12.25 【情報源】環境省/2020.12.24 発表
環境省は、東日本大震災を受け、平成23年度から毎年度、被災地における海洋環境モニタリング調査を実施している。今回、東日本大震災に係る海洋環境モニタリング調査検討会での検討結果を踏まえ、令和元年度の調査結果について、とりまとめ発表した。
この調査は、震災に伴い流出した化学物質及び廃棄物並びに福島第一原子力発電所から漏出した放射性物質に起因して海洋環境中で汚染が生じる可能性のある項目について、その現状及び経年変化を把握することを目的としている。
今回の調査結果では、環境基準又は暫定除去基準が設定されている項目(PCB及びダイオキシン類)は、いずれも基準値より1桁以上低い値であった。
その他の化学物質等のうち、臭素系難燃剤及び有機フッ素化合物については、過年度調査結果の範囲内又はそれと同程度。PAHについては、一部の測点において相対的に高い値が検出されたが、過年度調査と比較すると、いずれの測点でも過年度調査結果と同程度又は低い値であった。
堆積物中の放射性物質については、過年度調査結果の範囲内又はそれと同程度であり、平成23年度の調査開始以降、多くの測点において経年的に濃度が減少する傾向が見られた。
詳細はプレスリリースを参照。
【環境省】