一般財団法人環境イノベーション情報機構
国立環境研究所、世界のメタン放出量は過去20年間に10%近く増加と発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.09.08 【情報源】国立環境研究所/2020.08.06 発表
国立環境研究所は、研究所内に国際オフィスが設置されているグローバル・カーボン・プロジェクトが最新版の世界のメタン収支を公表したと発表した。これは、メタンの全ての発生源と吸収源をより詳細に網羅したもので、今回のアップデートでは、最近20年間(2000-2017)のメタン収支の時間的・地域的な変動が明らかにされた。
メタンの発生源には自然起源と人為起源があるが、メタンの総放出量に対する人為起源の割合は約60%と半分以上を占めていることが分かった。また、放出量と消滅量を比べると前者が後者を上回っており、大気中のメタン濃度が増加したことが示されている。
その他の結果として、大気中のメタン濃度の増加が一時的に停滞した期間(2000-2006)と収支評価を行った最後の年(2017)のメタン収支を比較すると、2017年は放出量が9%(メタン重量で年間約5000万トン)増加したことが分かった。
【国立環境研究所】