一般財団法人環境イノベーション情報機構
宮島沼・藤前干潟をラムサール条約重要湿地に登録
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.11.19 【情報源】環境省/2002.11.18 発表
スペインのバレンシアで2002年11月18日からスタートしたラムサール条約第8回締約国会議で、会議初日の18日、北海道美唄市の宮島沼と愛知県名古屋市と海部郡飛島村にまたがる藤前干潟が条約に基づく「国際的に重要な湿地」として登録された。宮島沼は石狩川の河跡湖沼群の一つである浅い淡水湖。シベリアなどの繁殖地と日本国内の越冬地を往復するガンカモ類やハクチョウ類の中継地として重要であり、特にマガンの渡来数は5万羽を超える。
また藤前干潟は、名古屋港に流入する庄内川・新川・日光川の河口干潟を中心とする区域で、伊勢湾奥部に残された唯一の大規模な干潟。北半球の繁殖地と南半球の越冬地を往復するシギ・チドリ類の中継地として重要で、2000年には渡来数1万1,000羽を記録している。
なお今回の登録により日本国内でラムサール条約に登録された重要湿地は13か所となった。【環境省】